アルピニストの登山用具から生まれたモンクレールの歴史

モンクレールと言えば「高級ダウンジャケット」を思い浮かべますが、

その歴史は、意外にもアルピ二スト用のシュラフ(寝袋)であったりテント、ウェアを製造するブランドから始まっているようです。

そして今日の高級ダウンジャケットは、当時工場で働いていたスタッフの、防寒対策の為に作られた手足を出せるシュラフを原型としています。

現在の、モンクレールの代名詞となっている、グースの産毛を原料とした「軽量かつ保温性に優れた機能的で着心地の良いダウンジャケット」が作られるようになったのは、

当時、フランス人として初めてヒマラヤ登頂に成功した、アルピニストのリオネル・テレイ氏をテクニカルアドバイザーとして迎え入れ、

世界の高峰を夢見るアルピニストたちの危険を、少しでも回避しようとしたことがきっかけでした。

こうして誕生したダウンジャケットは、登頂隊や遠征隊に装備として提供されたり、

1968年の仏・ルクノーブルで開催されたオリンピックではフランスナショナルチームの公式ウェアとしても採用され、

高い評価を受けました。

ちなみにモンクレールのダウンに使用されるグースの産毛は、最高級品質で供給量も限られる大変貴重なものです。

1つ1つ職人の手で丁寧に作られる製品は、ダウンの量が1グラム単位で調整されるほど強いこだわりを持って製造されています。

だからこそあのクオリティが実現できるのでしょう。

以降、試行錯誤を繰り返し、改良に改良を重ねた結果、世界中のアルピニストたちから絶大な信頼を得るブランドへと成長を遂げたのです。

そして1980年代に入ると、モンクレールのスリムで美しいラインはファッションとしても注目を集め、

パリのセレクトショップ等でよく見かけられる商品となりました。

その後もモンクレールは製品展開を増やし、ポロシャツやスポーティーウェアを製造したり、

バレンシアガやジュンヤワタナベ等世界的デザイナーとのコラボレーションを展開するなど、

世界中で愛されるブランドとなった現在でも、常に新しい事への挑戦を忘れることなく、成長し続けています。